介護は突然やってくる!事前にできることとは

介護というのは突然やってきます。両親が毎日健康に過ごしていたとしても、転倒して骨折したり、脳血管疾患や認知症を発症したりすれば、今すぐにでも介護が必要になってきます。

介護は精神的にも肉体的にもきつく、終わりが見えません。実際、介護のストレスで体調が悪くなったり、うつ病を発症してしまうこともあります。そうならないためには、何もない時から介護の知識を備えておくことが大事です。事前に知識があれば、いざとなった時でも慌てず、余裕をもって対応することができます。

いざという時のために、まずは介護保険の仕組みを知っておくことが大切です。介護保険のサービスは、介護施設に申し込めば利用できるわけではありません。まずは住んでいる市区町村の窓口に相談し、要介護認定の申請を行う必要があります。要介護認定を受けたら、ケアマネージャーと話し合い、介護サービス計画書を作成します。介護保険サービスはそのケアプランの内容に沿って、受けることが可能です。介護の負担を軽減するためにも、こうした介護保険サービスを利用するための手続き方法は知っておきましょう。

その他、介護の備えとして重要なのが、事前に家族と話し合いをしておくことです。もし親が認知症を発症してしまった場合、意思疎通がうまくいかなくなります。そうなった時に困るのが、口座のことです。親が健康な内に口座の暗証番号を知っておかなければ、介護に必要なお金を引き出せなくなります。そのため、元気なうちに財産や収入、キャッシュカードの暗証番号など、お金の話はしっかりとしておきましょう。また、親の持病や、病歴、アレルギーなどについて把握しておくことも大切です。そうすることで、介護のケアや病気の治療をスムーズに行うことができます。

親の介護は想像以上に大変なものです。申請することや管理することも色々あり、最初はバタバタと追われる日々を過ごすことになります。親の介護だけでも肉体的・精神的苦痛があるのに、知識ゼロの状態であればもっと大変な状況になりかねません。将来の自分の為にも、いずれ介護をする両親の為にも、やっておくべき備えの情報はしっかり把握しておくようにしましょう。